Harley-Davidson FXR 1986故障関連

FXR クラッチレリーズベアリング粉砕

楽しいツーリング帰りに発生しました。とりあえずレッカー無しで自宅まで帰れたので、自分が行った対処の仕方や修理等書いていきます。

症状

こいつが発生した時ですが、朝のツーリング出発時になぜかいつもよりクラッチのつながる感覚が近くなるという現象が起きました。夕方に解散したのですが、帰りの途中で徐々にクラッチが切れなくなりクラッチワイヤーを限界まで張る調整をしてもクラッチが切れない状況に陥りました。

クラッチが切れなくなった時どうしたか

幸い結束バンドを持っていたのでクラッチレバー側で結束バンドを何本もつけ限界まで調整したクラッチワイヤーをさらに張れる様にしました。

それでもクラッチが切れなくなったので最終手段としてクラッチを使わない運転を試みました。

その方法ですがエンジンを切った状態で1速に入れてセルでエンジンをかけタイミングを合わせそのまま走り出します。

ギアチェンジはエンジンの回転が合えばクラッチを切らなくてもできるので走行は可能です。

ただ今回の方法で走行した時に思ったのは、発進時と停車時がかなり神経を使うのとミッションを痛める可能性があるのであまりやらない方がいいかなと。家があともう少しの距離だったので少し無理しちゃいました。

こんな時の為にロードサービス付きの保険に入っていると安心ですね。

原因の追究

車両に何が起きているか探っていきます。

当初の見立てではワイヤーが伸びたか切れかかっているかのどちらかではないかと思っていたのですが、今までバイクに乗っていてワイヤーが伸びたことは1回も経験したことがありませんでした。

悩んでいてもしょうがないので一つずつ原因を追究していきます。

過去に予防で交換したクラッチワイヤーがあったので長さを比べてみることにしました。

長さ自体は正常範囲でしたのでワイヤーは伸びていないことがわかりました。

心配性な性格な為wwワイヤー自体を交換してみましたが症状変わらず~

これでワイヤーは悪くないと判断できました。

お次はプライマリカバー開けちゃいます。こうゆう何が起きているかわからない時は簡単な部分から調査を進めていくと手間が少なくなると先輩に教えていただきました。

プライマリーからクラッチを覗く・・・・・問題なし。

次に見るところは・・・プライマリー反対側のミッションのレバーがついているところのカバーです。

画像ではネジ外しちゃってますけど外す前にミッションオイルを抜くのを忘れずに!!

ネジ外しても外れないのでプラハン(プラスチックハンマー)でちょいとこずいてやりましたよ。

つけてるマフラーによってはマフラー外さないと取れないかも。

これはドクロですかねwww

そしてそして原因分かりました。

外したカバー側の方に無残な姿の部品たちが・・・・

この部品。パーツリストで見るとワッシャー、ベアリング、ワッシャーと構成されているようですが

見事にワッシャー1枚とベアリングが粉砕してました。

ミッション内にベアリングの残骸が回ってしまっていたら後々トラブルので全部破片があるか探してみました。

破断した部品たち

とりあえずありそうなので一安心。

ネットで調べてみたらショベル時代のレリーズベアリングはよく壊れるらしい。

私の車両はエンジンはエボリューションなんですけどミッションはショベルFXRの物と同じみたい。

ほかの部品もチェックするとこんな物も破損していました。

折れてました

クラッチのフィンガーシャフトという部品らしくここが折れているとストッパーがつけられずに

アームを引っ張ると抜けてしまいます。

あとこちらの部品

これは粉砕したベアリングと接触するパーツですが、こちらもなかなか摩耗しております。

ただ、こちらはやすりで削って再利用します。

修理の為に使用した部品たち

今回のトラブルで購入した部品たちです。

まずは粉砕したベアリング

折れたフィンガーシャフト

クラッチカバーガスケット

ミッションオイル

とりあえず部品揃いました。

フィンガーシャフトのみ海外取り寄せで2週間程かかりました。当初、純正品のフィンガーシャフトを注文しようとしましたが、納期未定で断念しました。というより注文キャンセルされました💦

ミッションオイルは色が赤で万が一漏れてもわかりやすい色でした。

修理

一番めんどくさいと思われる元々のガスケットを剥ぐところから始めました。

ガスケットのカスがミッションに落ちないように精一杯の養生しました

最初は取っ手のついたスクレーパーで削っていたのですが、ガスケットの固着が激しいうえに思うように手が動かせず大分苦戦しました。

そこでひらめいたのがカッターの刃です。大きめのカッターの刃を折りそれで削ってみると、なんということでしょうwwwめっちゃとれました。

ただし、カッターの刃は鋭利なのでガスケットの下のアルミまで削れてしまうこともあるので要注意。

次にクラッチのプッシュロッドにワッシャー・スラストベアリング・ワッシャーの順で組み込み、新しいガスケットを入れカバーボルトにネジロック剤をつけて完了です。

全ての作業が完了したらクラッチの調整を行います。

以前の記事を参考に

タイトルとURLをコピーしました