Harley-Davidson FXR 1986故障関連

FXR プライマリー付近 異音・オイル漏れ修理

走行中アクセルの開けはじめでチャリチャリ音が出ているのと、停車中の500円玉くらいのオイル漏れがあったので点検もかねてプライマリー分解しました!

チャリチャリ音の詳細な症状は、アクセルの開けはじめ(トルクがかかる瞬間)にチャリチャリ!と金属音がプライマリー付近から一瞬聞こえてくる感じです。

結果的にチャリチャリ音はプライマリー・ミッション関係ではなく別な原因があるっぽいです。

引き続き原因究明していきます。

プライマリーケースカバー取り外し

プライマリーオイルを抜いてシフトペダル・ステップを外していきます

シフトペダルはショートサイズの六角レンチで外しました

ケースは10本のボルトで止まっているので各所取り外します。

取り外した後のボルトは段ボール等に刺しておくと組み立てるときに分かりやすいです。

ケースを開けた状態です。

左側がコンペンセンタースプロケット 右側がクラッチ一式です

コンペンセンタースプロケット取り外し

プライマリーの左側部分をまず外していきます。

このままですと、緩めようとしたときにチェーンが回転してしまう為ロックツールを使用し回転を止めます。

※写真は締めるときの方向にセットしたものです※

この特殊工具、階段の様なユニークな形をしており材質は超固いプラスチックの様なものです。

コンペンセンター本体はデカソケットとロングブレーカーバーを用いて回します。

私の車両はすんなり外れましたが車両によってはめちゃくちゃ固いらしいです。

クラッチ回り取り外し

外した後できずいたのですが、クラッチのプレッシャープレートは外さなくても一式ごっそり取れたっぽいです(泣)

気を取り直してクラッチシェルを取り外す為、真ん中のナットを外します。

画像は、当初どのサイズのソケットを使用するか不明だった為ノギスで測った写真です。

このナット逆ネジです。要注意!!

このナット外すのにエライ苦労しました。

ギヤ入れて嫁様にリヤブレーキを思いっきり踏んでもらい何とか取れました。

続いてメインシャフトからクラッチシェルを外します

がっつりはめ込まれているのでナットを外しただけでは外れません。

途方に暮れていたところひらめきました💡

昔、HONDAエイプのクランクを分割するのに購入したクランクケースセパレーターを使用し

取り外しました。

プライマリーケース取り外し

スターターソレノイドやスターター関係を取り外しいよいよプライマリーケース外します

赤丸の部分のネジを取り外すとケースが外れます。

ロックタブがついているのでツメを立てて外します。

メインシャフトの下の赤丸は裏から外します。

上記の画像が裏から止まっているボルトです。

サイドスタンド付近です。

オイルべっとりですごい汚い・・・・

プライマリーケースの裏側はもっとひどかったです・・・・

オイルシールもカチコチでもはや役に立ちません

スプロケット取り外し

ここまででチャリチャリ音の原因はつかめなかったですが

ふとスプロケットナットを触ってみると・・・

普通に指でまわる!?

ここのナットは本来なら締め付けトルク150N・M程でしまっているところで

手で回るのはありえません。

予めここに合うソケットを購入しておいたのですが、ここで事件が発生しました。

ソケットがベアリングインナーレースを外さないとはいらない!まじか~

因みにこちらが買ったソケットです。

多分、他の高いソケットはインナーレースがついていても回せるように内径が太いのではないでしょうか。

考えに考え抜いた上で決断しました!!

いずれミッションも分解するだろうと思いこのインナーレースを取り外す特殊工具、買いました・・・・

組み立て・シール交換

適当なコースレッドで左右ねじ込み、気合で引っ張り出しました。

奥にどでかいベアリングがあるのでねじ込みすぎに注意!!

見ていただけるとわかる通りめっちゃ掃除しました!

パーツクリーナー2本分ですw

写真は撮ってないですがその他のオイルシールも交換しました。

スプロケットナット締め付け

各オイルシール交換・ケースの清掃等済んだのでもとに戻していきます。

インナーレース外してあるので工具が入りました。

こちらのナット逆ネジです。

車のホイールを締め付けるために買ったトルクレンチを使用してますが

こちら正回転のネジしか対応しておらず、レンチの中身を逆転させて規定トルクで締め付けました。

インナープライマリーケース取付

インナープライマリーケースを取り付けます。

取り付けにあたりエンジンとミッションをつないでいる4本のボルトを緩めます。

ロックタブ(ボルトの抜け防止の物)を新しい物に交換し規定トルクで締め付けます。

コンペンセンター・クラッチ関係取付

コンペンセンター・クラッチ・チェーン等、一式で取り付けます。

クラッチシェルナットは逆ネジなので注意 締め付けトルク 94.92~108.48㎚

エンジンスプロケットナット締め付けトルク 108.48~135.6㎚

そして、プライマリーチェーンの調整をしケースをしてオイルをいれて完了です!

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